市場だより

MARKET

2021年7月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2021/07/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
青森県:作付面積は、前年並み。生育期間通して、気温が高めに推移した事から、肥大が進み収穫は平年より早いペースで進んでいる。そのため前進傾向である、7月下旬には一段落する。病害虫被害は見られるず、曲がりも多くない。
北海道:作付面積は、前年並み。生育は概ね順調に推移している。5月下旬の長雨と低温が懸念される。いずれも7月下旬は平年比べ少ないか。出荷量は、前年をやや下回る見込み。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
青森県:作付面積は、前年並み。生育は、順調で若干小玉傾向。春の気温高め推移だったが4月下旬~5月中旬朝の気温が低く生育が進まず昨年より3日~4日遅い。6月中旬より出荷が始まり、海の日前後のピークは平年通り。
岩手県:作付面積は、昨年同様。4月下旬から5月中旬まで定植。生育は現在病害虫もなく着果良好、6月下旬より出荷始まり、玉流れはL中心となっている。A級30%B級50%C級20%と品質良好である。気温上昇と共に着色が進みが早くなる為、軟果玉にならない様注意しての出荷となる。東北産・北海道産中心の販売となる。各産地の出荷ピークがあることから販売は昨年より少し厳しいと思われる。
埼玉県:7月6日販売で終了予定。玉流れはS中心。
福島県:作付面積は、前年並み。生育は、4月下旬~5月上旬定植の圃場では、気温が高く推移したため4~5段開花しており、平年並みから平年より3日ほど早い。6月中旬から出荷が始まり、玉流れはL中心。病害虫の発生が前年よりも多くみられる。
山形県:7月あたまから出荷予定。例年より少し遅れているが、数量は前年並みだと考えられる。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:作付面積は、前年をやや上回る。JAなめかたしおさい波崎、温室物7月中旬頃出荷終了。春物に関しても5月の天候良好で気温も高かった為、前進した出荷で来ている。前年よりも入荷量はやや減少見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県:夏秋作型のネギが6月中旬より販売開始となる。4、5月の天候により、現在は順調な生育で病害虫の発生も少ない。梅雨の時期の天候にもよるが、順調な出荷見通し。出荷量は、前年並みの見込み。
茨城県:前進傾向であったため、作柄の切り替えが前倒しとなり2LからL、Mになってきている。このままの流れが続く見込みである。6月中旬までそれほど雨が多くなく、数量には問題が出ていないが、雨が少ないと今後に影響があるかもしれない。販売については、軟調な販売が続きそうである。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
長野県:5月の低温・干ばつで6月の出荷が少々遅れていたが適度な雨もあり、2L・Lやや大玉傾向で順調な出荷。一部白菜に変わっている生産者もいる為、日々の数量、休市明けが安定していない。リーフ系はコロナの影響により作付やや減少。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
秋田県:6月中旬頃からの出荷スタートとなるが、本格的な数量になるのは6月末~7月あたまにかけてとなる。関東産に切り上がりが早いことが見込まれる為、スタートは単価高の見通し。
福島県:作付面積は、前年並み。生育は、露地栽培は5月20日頃から定植が始まった。天候に恵まれ生育順調だが、梅雨入り後日照不足の影響もあり、一週間ほど露地胡瓜が遅れる見込み。病害虫は、5月下旬にアザミウマ類の発生が広い範囲で見られ、アブラムシ類やハダニ類の発生が増加している。
山形県:雨よけ・露地と、ともに順調に入荷。7月15日~7月20日前後にピークを迎える見込み。
青森県:曇雨天の影響、低温の影響により生育が遅れ、上旬~中旬まで少なく増量の見込みは海の日以降の見込み。
岩手県:作付面積は、前年並み。生育はハウスで平年並みに進んでいる。ハウス物より出荷が開始し、露地物も開始尻が上旬~中旬までは増量の見込みは下旬以降だが天候によっては前進した出荷も見込まれる。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
栃木県:作付は、平年並み。作柄は5月頃の曇天や降雨が多かった時期の影響でやや少ない時期もありそうだが、概ね平年並みとなる見込み。販売見通しは7月前年200ℊFG袋100円~120円くらいの見通し。後半は120円~140円くらいの見込み。
岩手県:作付面積は、前年の97%と減少傾向となっている。定植は、6月生育順調。出荷量は安定している。関東産地の出荷量次第での販売となる見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
岩手県:作付面積は、前年並み。6月20日頃から徐々に大口の生産者の出荷が始まる。7月10日~15日頃数量はまとまり最盛期に入っていく見込み。作付は前年対比でやや減少傾向。現状の生育・作柄は順調。
群馬県:4月の低温・曇天により一時的な生育の停滞も見受けられたが、その後の天候が安定していることにより生育は順調。出荷開始時期は平年比で一週間程の前進傾向。数量的には前年と同様の見通し。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
長野県:6月、茨城県からの端境期を向かえ、上旬出荷数量が減った為、単価が上昇した。しかし、6月中旬長野県産も順調に出荷が始まると気温の上昇等の影響もあり、荷動き悪く単価も落ちついてきた。7月にかけては、天候によって出荷数量が変動する見込み。昨年と違い作柄もある為、数量増の単価も昨年より低い見込みである。また、コロナウイルスの影響もワクチンの接種等あるが、外食含め業務・加工関係が動きだせば状況も変化する見込みである。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
青森県:生育順調。M・L中心の入荷見込み。前年に比べ平年並みの単価見込み。作付面積は、前年を上回る。生育は、地上部・地下部ともに平年を上回っている。病害虫の発生は見られない。
千葉県:生育順調。出荷量は、前年並み。L・2L中心の入荷見込み。太物が多い為、価格低迷。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県:関東(群馬・栃木・茨城・千葉)産地露地中心の入荷となる。生産者数・作付面積は前年比100%であり、作柄は現状においては順調で、7月上旬より出荷増が見込まれる。(大雨・台風等がなければ。)販売面においては、量販店中心に夏野菜の代表的品目である事から売り場面積も拡大され、特売他も積極的に企画される為活発な動きが予想される。
栃木県:ハウス・露地ともに花落ちが多く散見されており生育出荷にかなリ遅れが見られる。ハウス物は終盤期で例年よりも切り上がりが早い見込みである。露地については一週間から10日程度の遅れで中旬頃から増加してくる見込みである。
群馬県:ハウスについては前進出荷と天候不順から切リ上がりが例年よりも早い露地については概ね順調で、徐々に増加。上旬にはピークを向かえる。西南暖地及び高知県産の出荷がほぼ終了。関東産中心の販売となるが数量的に西をカバーする量が出てくるまでは高値安定での販売となるがコロナ等の影響から量販店中心の販売となっている為、特売等の需要が少ないと苦戦した販売も予想される。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。生育は、良好で出荷が前進している。一部の圃場で疫病が発生しているが、降雨が平年より少ない為大きな影響はないと見込まれる。
静岡県:作付面積は、前年並み。降雨と気温上昇で生育進む。後半の作は肥料欠乏みられ枯れあがりが早い。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
茨城県:平年に比べ、小玉傾向。L中心ではあるが、2Lの比率が低い。
佐賀県:作付面積は前年並みで、中晩性の収穫時期で、収量は平年並みの見込み。L中心の収穫だが大玉の生育は概ね順調。また、収穫作業が遅れている。

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