市場だより

MARKET

2021年6月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2021/06/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
青森県:作付面積は、前年並み。4月の気温、日照時間、降水量ともに平年を上回ったことから、生育は順調で、平年並みより若干進んでいる。本年度も、5月下旬よりハウスが始まり6月中旬から露地作が始まる。作付けも変わらず、定植から生育順調な見込み。販売は堅調と思われる。
千葉県:作付面積は、前年並み。これまでの平均気温が高かった為生育は前進しており、肥大も良好である。3月~4月は前進傾向の為、5月~6月の切り上がりは早いと思われる。6月下旬には東北・高冷地産に引っ張られる価格になると予想される。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
岩手県:6月15~19日より選果場開始。現在生育は、順調の為L玉中心の出荷予想となる。出荷量は、前年をやや上回る。
埼玉県:玉流れはL・M中心の出荷となる予想。数量、品質共に昨年と同様になっている。相場は西南産地の状況によるが、800円~1,000円の相場で続くと考えられる。
静岡県:春トマトの出荷ピークが6月上旬の見込み。L玉中心で生育良好。中旬から下旬には落ちつき出荷量も減ってくる見込み。6月上旬は関東春トマト、九州産地共に数量の増加が見込まれる。販売環境は、厳しいと思われる。業務需要も少なく納め等の消費が悪い。
熊本県:作付面積は、497ha、前年をやや下回る。生育は概ね順調。前進出荷傾向で小玉傾向見込み。平年より少ない見通し。終了期も若干早くなる予想。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:天候も良く気温も高温の為順調な出荷が見られる。例年よりも早めの梅雨入りが予想されれが、現状では6月も大きな山、谷なく比較的安定した出荷が予想される。出荷比率は、バラ60%袋40%の見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
茨城県:作柄については適度な降雨もあり順調な生育である。病害虫の発生も少なく良好。春レタス等の前進化により初夏ネギも前進。5月上旬よりまとまった出荷であり、6月も前進した出荷となる見込み。等級についても2L・Lの流れとなる。販売については、秋冬作の不良により出回り少なく販売が続いていたが、本県産の出荷スタートとともに数量増となり、供給過多となり軟弱な販売となった。6月以降本県産地がメインとなるので堅調な販売が見込まれる。
千葉県:現状、夏ネギの出荷が中心ではあるが、春ネギの残量の出荷がある。夏ネギについては、太物中心の出荷が続いている。6月は茨城・千葉中心の出荷のなか、露地物に切り替わる為、太物の発生は減る見込み。梅雨時に入る為天候によっては相場は高騰する可能性がある。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:2月~3月の天候で大玉傾向で推移した為、例年よりやや早い出荷終了見込み。出荷量は、前年をやや下回る。
長野県:作付面積は、前年並み。4月上旬の降霜、中旬からの低温の影響をうけたが、概ね生育は平年並み。3月の天候でやや前進したが朝・晩の低温もあり中旬以降増加見込み。L・2L中心の出荷。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
福島県:作付面積は、前年並み。ハウス無加温半促成栽培は4月の低温で、やや生育の遅れが見られたが、4月下旬から収穫が開始され、現在生育は良好である。4月、5月の天候で生育は順調で出荷も例年並みの予想。作付面積、生産者ともに減少しておらず、機械選果の利用からの出荷もあり、増加傾向である。
茨城県:作付け面積は、前年並み。生育順調。4月下旬~5月中旬の高温等の影響もあり、前進傾向だったが5月下旬の長雨により数量減少し、例年に比べかなり切り上がりが早まる見込み。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
埼玉県:作付け面積は、前年並み。好天により、生育が順調となっている。加温・無加温中心の販売も4月、5月は天候に恵まれ、潤沢な入荷となった。梅雨入りは例年よりも3週間早く、入荷も日々減少傾向で6月下旬には早いところで切り上げると思われる。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
岩手県:作付面積76ha、前年比96.1%。5月15日~6月4日まで田植え時期となり出荷を控える生産者もいるが出荷が始まってくる生産者もおり、出荷量は不安定になることが予想される。6月中旬から出荷量ピークとなり日量は700%~800%を見込む。関東産地も潤沢にあるなか販売は厳しい環境が続くと思われる。
栃木県:作付は平年並み。生育は概ね順調だが、5月上旬まで、気温が低い日もあり、生育はやや遅れている。梅雨入り等の降雨により若干生育遅れもありそうだが、ほぼ平年並みの作柄となる予想。販売見通しは、FG200gで120円前後の価格の見通し。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
岩手県:6月下旬頃から入荷開始。作況は順調。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
茨城県:作付け面積は、前年並み。3月中旬以降の高温と4月中旬の降雨により、生育は前進傾向となっている。高い気温推移、適度な降雨等順調な天候により生育は10日~2週間程度前進傾向となっている。玉の生育、肥大も良好で豊作傾向が続く見通し。5月中~下旬に最盛期となる予想。
群馬県:3月下旬から定植作業が開始され、その後の生育は順調な天候により前進傾向となっている。今後は天候によるが、出荷始めは6月上旬頃の予定。本格的な出荷量となるのが昨年よりも10日~2週間程度早まる見通し。
千葉県:作付け面積は、前年並み。平均気温が高めに推移した為、生育は2週間程度進んでいる。4月以降に定植した品種もある為、6月は出荷量が維持されると見込まれる。出荷量は6月上旬までピーク終了期は前年より若干早めの見通し。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
長野県:4月まで生育順調であったが、5月に入り降雨がなく干ばつ傾向となっている。このまま干ばつの影響が続くと6月4玉の平箱の発生が減り、6玉の大箱が多くなる可能性もある為、今後の発生に注意が必要である。また、茨城県産の白菜が中旬頃まである見込みの為、相場の展開も難しくなる見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。生育はやや前進しており、肥大も良好である。L中心の出荷見込み。前年に比べ、1週間程生育早く進行している。両地域とも6月末で終了見込み。6月は太物の比率も増えるが、出荷が前進している為切り上がりが早まる産地も出る可能性がある。出荷量は、前年をかなり上回る見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県:高知・関東促成物との切り換え時期となる。生産者数及び作付面積は前年並み。作柄については良好で前進傾向であったが4月下旬の低温により前年並みが予想される。出荷は5月下旬から始まるが、ピークは6月下旬から7月下旬が見込まれる。販売はコロナの影響もある事から若干前年を下回る見込み。
栃木県:露地作については1週間程度早く出荷が始まったが天候次第では出荷に大きな影響も出る。ハウス物については終盤期に入ってくる。下等級の発生が下旬に向けて多くなる。全体としては昨年並みからやや少なめの出荷予想である。
群馬県:高知県産からの切り替わりが徐々に行われているが、量的には西物7割、他県産3割の出荷となり、単価で西物を引っ張るか、品質で関東産に切り替えるか、各顧客によって分かれる時期でもあり販売的には苦しい状況は5月同様引き続き、続きそうである。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
長崎県:作付面積は、前年並み。5月末で、計画32.000t。対比45%の進捗見込み。L、2L中心の出荷見込み。日量400t前後の出荷。生育は順調。病害虫の発生はないが、5月12日以降の雨予報による腐敗が懸念される。
静岡県:作付面積は、前年並み。6月中旬ごろまでL、2L中心の見込み。日量70t~100t出荷見込み。6月中旬黒マルチ栽培の出荷の見込み。やや小玉になる予想。2月以降気温も平年より高く適度な雨もあり生育順調に進み、大玉傾向。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
茨城県:現況、平年作の見通し。昨年大玉傾向であったが本年については、L中心の入荷見通し。
大阪府:上旬、中旬と田植えの為入荷減少するが、生育については順調な入荷見込み。
佐賀県:作付面積は、前年並み、生育は全体的に概ね良好。中旬、下旬については、田植え等の作業につき、入荷減少するが生育については良好の見通し。病害虫は今後発生が多くなる為注意が必要。

最新記事

一覧を見る