市場だより

MARKET

2019年8月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2019/08/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
青森県: 播種時期に降雨があったため、播種作業が3日程度遅れたが、出芽後の生育は順調。病害虫はキスジノミハムシの発生が見られるが、少発生程度である。5月から6にかけての乾燥の影響で、コブ症状や曲がりが見られる。上十青果は平場から高冷(八甲田山)に畑が変わる。
北海道: 作付け面積は前年並み。生育は平年並。JAようていは6月下旬からも定植順調で、8月いっぱいは平年並みの出荷見込み。
岩手県: 全体的に、2L傾向の出荷で荷動きはやや鈍い。8月下旬は東北・北海道フェアで需要がある。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
青森県: 樹体の生育は促進し、良好。春の気温高・乾燥傾向でスタートしているが、定植後の低温で遅れがみられる。1回目のピークは、7月中旬から下旬の予想で、昨年よりも1段価格安の見込み。出荷量は平年並み。
秋田県・茨城県: 東北・北海道からの入荷が主力となる。関東産地は8月下旬より抑制物の出荷が始まり、9月上旬から中旬にかけて出荷量は増える。昨年の販売は、7月・8月の高温等の影響により高温障害もあり、入荷減となったため、8月は高値販売であった。本年も今後の天候次第である。
群馬県: 冬春作は出荷終盤期。夏秋作は7月上旬からの出荷となる。5月の低温により一時生育が停滞していたが、その後は気温上昇に伴い着花状態もよく、良好な生育となっている。ただし、作付け面積が減少しているため、前年をやや下回る見通し。
岩手県: 5~6段の収穫となり、上旬は生育良く、L玉中心の出荷。8月中旬から下旬にかけての収穫は7段から9段目で数量は少ない見込み。各産地、昨年は数量が非常に少なく価格高値で推移したために、本年度は例年並みの販売が予想される。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
福島県:生育は概ね平年並み。低温や日照不足により病害が発生しているものの、大きな被害はない。出荷順調。8月10日頃出荷ピークを迎える見込み。日量は、袋で600~700ケース、バラ4キロで800~1,000ケースの出荷予想。
岩手県:茨城県産の春ピーマンから切り替わり、微増傾向である。しかし、露地作にて尻腐れや灰色カビ病等の発生が散見され、現地にて廃棄されている。徐々に回復傾向ではあるが、出荷ピークがないため、堅調な販売が続くと見込まれる。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県: 天候不順により、生育が遅れていた露地作が中旬以降増える見込み。全体としては平年並みの見通し。ただ梅雨時期の天候により出荷量はばらつく見込み。
茨城県: 作付け面積は前年並み。梅雨による降雨と低温のため、作柄が遅れ気味。梅雨明けの高温、好天候による軟腐病の発生と傷みの多発が心配される。東北・北海道産との切り替え時期のため、品質重視の出荷に注意が必要。出荷量はやや少なかった前年並で、平年並みの見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
長野県: 6月~7月中旬まで雨が多く、日照時間が短いため、8月上旬は少々小玉傾向で推移し、品質も少々低下。8月中旬以降は天候により変わるが、回復する見込み。出荷はやや増量の予想。
群馬県: 作付け面積は前年並み。作柄はほぼ平年並みの見込み。販売に関しては、L12玉で1,000円前後の見通し。8月の猛暑によっては、数量減、単価高となる場合があると予想される。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
秋田県: 関東産からの切り替えが終わり、出荷数量も徐々に増加。日本海側は比較的天候も良いので日々増加し、7月下旬から8月中旬までにピークを迎える。定植時の小雨等の影響により、一部で活着の遅れによる生育不良の影響がある。
福島県: 6月上旬からの梅雨が7月中旬になっても梅雨明けがなく、低温、降雨、日照不足のため、露地中心に一週間から10日前後の遅れがみられる。又、日照不足の影響で圃場によっては病気が散見される。低温及び日照不足による着果不良で、例年の出荷量は期待できず、昨年の90%の入荷予想。
青森県: 面積の減少と定植後の低温の影響で出遅れ気味。高単価の昨年より、1割安い見込み。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
栃木県・群馬県: 作柄は猛暑であった昨年よりはやや良さそうだが、ほぼ平均並みとなる見込み。価格は200gFG袋が単価150円前後の見通し。7月上旬までは概ね順調な生育であったが、その後は低温・日照不足で経過していることから、生育がやや停滞し、株は充実不足となっている。8月の気温次第では品質不良等の発生により、数量減、単価高となる。
岩手県: 作付け面積は昨年より減少しているが、ハウス回転率の向上と現環境に合った品種や技術を導入した栽培で出荷量を維持している。高温時期の対策をしており、品質は向上。生育は、昨年より良い状態で推移している。販売は昨年並みを見込む。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
群馬県: 生育は概ね平年並みで、玉の肥大は順調に進んでおり、中旬以降は150,000~200,000c/sの出荷量(日量)も見込んでいる。少ない量だった昨年を大きく上回る平年並みの出荷量となる見通し。
岩手県: 作付け面積は前年並み。生育は平年並みの見込み。降雨の影響により、裂球が散見される。出荷量は前年並みで、平年並みの見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
長野県: 6月下旬に単価安から出荷調整があり、7月は800円まで単価が回復した。ただ、7月の天候不順による影響により、7月中旬・下旬は出荷数量が少ない中での販売となっている。現状、天候不順の影響が8月にもあると予想され、8月も数量が少ない販売となる見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
北海道: 平成30年53,300t実績、令和1年59,800t計画。生育期の干ばつにより、一部の圃場で生育にばらつきが見られるものの、播種作業、生育状況は概ね順調に推移している。7月下旬から各地区で出荷開始となる見通し。JA十勝中央青果団地は7月27日頃より出荷開始見込み。JAようていは8月5日頃より出荷開始見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県: 関東(群馬、栃木、茨城、千葉)露地物主力の入荷である。作柄は順調と思われるが、今後の日照不足、大風、大雨等によっては、作柄が一変する可能性がある。昨年の販売は、7月・8月の高温により上等級の発生も低く、高値安定型の販売であったが、現在のところ昨年より下回る価格が予想される。
栃木県、群馬県: 昨年は順調な販売環境ではあったが、本年度は栃木産は生産者減で面積減。群馬産は面積微増で生産者はほぼ昨年並み。ただ、高齢化と夏場の暑い中での重労働により減少している。作柄については、草勢にばらつきがあるが側枝の発生も良く、着花状況は安定しており花色も良好。天災等の影響がなければ、概ね7月後半から8月中旬頃までは、数量は昨年以上に出る見込み。販売については、昨年と違い他品目の影響を受けつつ、安価での販売転回を予想している。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道: 全道的に生育は順調であり、前進化している。干ばつの程度により地区間での差はあるものの、概ね平年並み以上の収量が見込まれる。JA今金は7月下旬より始まる見込みで、前年並みの作付け。JAようていは、8月上旬より男爵・キタアカリ・とうやは減少、きたかむいは増加。JAきたみらいは、8月上旬より男爵・とうやが減少。全道的に作付け減少。特に、男爵・メークインが減少傾向。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道: 作付け面積は、前年並み。生育は良好。全道的に豊作傾向にあり、8月中旬より順調な入荷が見込まれる。出荷量については、前年並みで、平年並みの見込み。
佐賀県: 作付け面積は前年並み。中晩生の出荷期の日量は、500t前後の出荷量と落ち着いている。その後は貯蔵出荷となる。中晩生種の残量は、昨年よりも多く、8月中旬まで順調な入荷見込み。

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