市場だより

MARKET

2021年3月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2021/03/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。露地作では、少雨・乾燥や低温による生育遅延があったが回復傾向。トンネル(被覆)大根は県内各産地ピークになる。等級は正品中心でL・2L半々の出荷が予想される。コロナ禍の販売環境で納品需要低迷か。
神奈川県:2月中旬から出荷が始まった春大根も1カ月弱の販売となる。生育に関しては順調であり、L・2Lの等級流れとなる見込みである。販売については、適度な降雨等により、比較的安定した販売が続いていき、今後も安定した販売となる見込み。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
埼玉県:2月末辺りから連日出荷がはじまり本格的に数量が増えてくる予定。玉流れはM・L中心となる見込み。価格は西南産地の状況にもよるがA品で1,000円〜1,200円辺りを推移すると思われる。
静岡県:小玉傾向だが草勢維持ができている為昨年よりは出荷量は多い見込み。植え替えの作型は、3月下旬より出荷が始まり大玉の出荷も始まってくる。関東産地の春トマト及び熊本県産も順調な作柄もあって数量は昨年を上回ると思われる為販売は、厳しい見込み。春商材への棚代わり等を利用し積極的な売り込みを行い相場の維持回復をしていきたい。
熊本県:年明け以降低温であるもののある程度日照量があり、2月中旬減少するも3月中旬には回復見込み。春商材としても売り場拡大予想がされるため、昨年並みの単価推移と思われる。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:2月は気温が低い日が続いた為、出荷量が前年よりも減少した。3月に入って天候も良く気温が高くなれば遅れた分が出てくる見込み。3月中旬以降入荷量が増えてくる見込み。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
鹿児島県:作付面積は、前年並み。現状順調な作柄。数量は昨年を上回る見込み。茨城・高知・宮崎県産も同様に順調な作柄なことから、数量安定した出荷見込みである。販売については軟調な販売が続くと思われる。生育・出荷は概ね順調な見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
千葉県:昨年度は台風等の影響また、年明けの暖冬傾向の中、フトの発生が4割、また下等級の発生が多く単価が安く、厳しい販売環境であった。本年度については秋冬ネギの作柄が悪く、陽気も暖かいことから、抽苔か早く切り上がる見込み。春ネギについても作柄が悪く3月20日からの出荷だが、秋冬ネギ同様出荷量が少ない見込み。単価は前年が安かったこともあるが200%以上の予想。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:作付面積は、前年並み。低温、少々遅れていたが気温上昇と共に日々増加。中旬〜下旬にピークに入る。L・2L中心での出荷予定。下旬は、数量(20%〜30%)増加見込み。出荷量は、前年をやや上回る見込み。
静岡県:作付面積は、前年並み。比較的、大玉傾向での出荷であった為終盤。上旬〜中旬で切り上がる見込み。11月以降の高温で生育・出荷ペースが前進したが、1月以降の低温で前進ペースは低下しているものの、出荷末期となる3月の出荷量の減少が懸念される。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県:例年通り3月中旬頃、加温促成胡瓜のピークを迎える。作付の早い農協であれば下旬頃には、無加温作の物が出始める見通し。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
宮崎県:作付面積は、前年並み。生育・出荷とも概ね順調。低温・乾燥気味だったが3月に入り気温上昇と共に安定入荷が見込まれる。
埼玉県:1月中旬以降の冷え込みから、例年より10日前後の遅れが見られたが、2月中旬から春胡瓜の出荷となる。気温も高く日照もあり、3月中旬以降には1回目のピークが予想される。価格は例年通りA2,000円〜・B1,800〜円の販売予定。
千葉県:作付面積は、前年並み。現状では、一部で成り疲れや作型によってはウイルス病の発生が見られるが、半促成作は概ね順調な生育。本格的に出回るか。正品中心で階級も太物よりか。価格は昨年に比べ、弱め基調が予想される。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
埼玉県:作付面積は、前年並み。降雨もあり現在生育は順調。2月に入り中旬頃にピークがあり以降前年並みの入荷。3月FG中心の入荷。他の芋物関係が順調予想の為、前年並みの販売見通し。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
群馬県:作柄は、まずまず平年並みの見通し。1月、2月ともに降水量がかなり少なかったため、若干の遅れなどで少ない場面も3月半ば以降あると思われる。販売は200gFG袋で80円〜120円あたりの相場展開見込み。
茨城県:JAなめがた、旭村については小松菜とほうれん草の兼用農家が多く現在は小松菜中心の出荷も2月中旬・下旬頃になるとほうれん草にシフトする農家も多く、天候次第だが2月下旬頃の数量は増量の見通し。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。少雨・乾燥と低温からの生育遅延はその後適度な降雨で回復している。生育は良好。若潮の出荷開始。出荷量は、前年をやや上回る見込み。
愛知県:作付面積は、前年並み。少雨・乾燥や低温により小玉傾向であるが生育順調。天候回復とともに肥大遅延が回復する見込み。潤沢な出荷が続く見込み。
神奈川県:愛知県主力の入荷。作柄については12月〜1月の干ばつの影響により小玉傾向となりL中心の出荷が予想される。神奈川県については、早春系から春系への切り換わり時期であり、春系については下旬より出荷開始となる。昨年は暖冬により前進出荷となったが、本年は平年並みの出荷が見込まれる。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:2月頃より春作業、他作業との兼ね合い、生産者によっては切り上げている生産者もいるが、出荷数量的には持合いで推移している。今までは、4玉中心の等級流れであったが、以前より6玉の割合も増えてきている。群馬・淡路・西物(九州)産の数量も増え、各産地潤沢な数量となり、販売についても軟弱な販売が続く見込みである。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は、前年並み。手掘り収穫のため、今後の出荷量は大幅な増加はないが大幅な収穫遅れもなく、出荷終盤に向かい漸減していく見込み。出荷進度早く、残量少なく、3月中旬頃で終了見込み。出荷量は、前年を大幅に上回る見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
福岡県:1、2月の低温の影響から数量不安定な入荷が続いたが、少しずつ気温も上昇し、日照時間も増加してきたので数量も増加傾向である。花芽は順調についているものの一部で樹勢低下も見られることから3月上旬は大きな増加はしない見込み。また下等級品が増加する見込み。
高知県:概ね順調な生育である。天候次第ではあるが、昨年よりも多い出荷量を見込んでいる。前半は苦しい販売となるが中旬から下旬にかけて特売等の需要の高まりから徐々に荷動きは回復すると予想される。
栃木県:生産者が減少するも面積は昨年並みの作付になっている。数量は2月中少なかった分3月前半はやや多めの出荷が見込まれる。3月中では前年よりもやや増の出荷予想である。

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。4月中旬頃までの計画出荷。残量少なく、週間10t程度の市場入荷になる見込み。収穫は終了し、大玉傾向も着球数は少ない。平年に比べ少ない貯蔵量となっている。貯蔵品からの計画的な出荷となる。
鹿児島県:作付面積は前年並み。3月は数量少なくないが、4月10日頃ピークの見込み。計画8,000t。2月中の天候不順の為、収穫が進まなかったが天候回復により、出荷増の見込み。3月中ピーク期になる。生育は順調で作柄は良いが、近年の販売状況から作付面積は減少傾向で出荷量も低下傾向となっている。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並み。系統取扱計画、3月は生食35,000t、前年比94,4%。L大中心の入荷見込み。収穫は終了し貯蔵物からの計画出荷となる。
静岡県:作付面積は、前年を大幅に上回る。昨年は大玉傾向であったが本年度については例年並みでL中心の入荷見込み。1月中旬以降の気温の上昇と降雨で肥大、出荷のペースが前進し、3月の出荷量の低下が懸念される。
熊本県:平年並みの生育。3月中旬頃、出荷開始の見込み。
佐賀県:極早生、早生種については昨年は1週間早い生育を見せていたが、本年度については例年並みの生育となっている。

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