市場だより

MARKET

2020年10月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2020/10/02

だいこん

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年をやや下回る。順調な生育で、L中心の収穫予想。JAようていは下旬に終了予定。JA帯広大正は中旬の予定。全道的に生育は概ね順調に進んでいる。相場はL,2Lで800〜1,000の見通し出荷量は前年よりやや多め。
千葉県:作付け面積は、前年並。出荷始めは例年より早まる予想。現状の気象環境であれば良好な生育。2L中心の出荷か。販売は北海道は終盤時期だが、青森は11月過ぎまである為価格は厳しい予想。

 

トマト

作柄概況・販売見通し

青森県:作付面積は前年並。7月の低温、8月の高温で前進出荷傾向の為大きな山もなく安定出荷が続いたが、気温低下に伴い着色が遅くなる為、減少傾向。病害虫は、アザミウマ類、タバコガ類による食害が見られる。
岩手県:気温の低下により着色に日数がかかり小玉傾向の為、数量はやや減の見込み。例年に比べて、切り上がりは早い見込み。上旬・下旬は、品薄感の中販売が続く。
山形県:昨年は台風の影響で相場が高値販売となったが、本年は抑制産地がしっかり出荷してきているので、昨年とは違い安定した相場で推移すると考えられる。玉流れは終盤なのでS・M中心。数量も10月末に向けて少なくなっていく見込み。
茨城県:10月上旬は東北産地及び関東抑制物主力の入荷。中、下旬より熊本産地の出荷開始。現状、関東産においては作柄良好であり、8月の天候も良く、大玉傾向となっている。10月になれば5〜6段中心の収穫となり、終盤となり、入荷量も減少する。前年も単価は比較的に高い年であったので、前年並の単価が予想される。
群馬県:終了期となるが、生育はほぼ順調。出荷量はやや多かった前年並の見通し。現在M,L中心の出荷比率であるが、今後小玉傾向の予想。出荷量は前年をやや上回る見込み。
静岡県:定植時期の高温・曇天の影響で1段目から着果が悪く、数量は中旬まで少ない予想。中旬以降は、回復し順調な出荷数量となる。上旬・中旬は、堅調な販売が続き、下旬にかけて西南段地・九州熊本県産の数量がまとまり販売は厳しくなる見込み。
熊本県:作付面積は前年並。播種、定植平年並、面積微減。台風10号の影響はあまりなく、今後の天候次第だが、梅雨明けが遅かったことや8月の高温で若干遅れる見込み。また、病害虫の発生が見られる。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
岩手県:作付面積作は前年並。夜温の低下の影響により、実の太りは鈍くなり、出荷量の大きな山はなくダラダラした出荷量が中旬頃まで続く見込み。霧が降れば、出荷量はかなり減り終了となる見込み。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
茨城県:秋物(抑制)ピーマンは例年なら9月中旬以降から入荷量も増えてくるが、本年度は思っていたよりも入荷量は増えてこない。10月の5日〜10日頃には入荷量も増えてくる見込み。袋25%バラ75%の入荷予想。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
岩手県:高温・曇天・多雨の影響で病気の発生も昨年より多い状況が続いているなか今後気温がやわらぎ天候回復してくれば例年並の出荷量となる見込み。L、2L大物中心の出荷。
秋田県:春先からの天候不良により生育は若干停滞気味であり、太物より細物傾向の出荷が続く見込みである。販売については、東北産地が出揃い、また関東秋冬物も出始めにより数量的には安定しているが近年の異常気象により不安定にもなりうるので日々の産地情報が販売につながる。
栃木県:天候の影響により、現在は細物の比率がやや高いが、天候回復と共に、太物が増え、少なかった前年を上回る見通し。全体的には平年並みの予想。出荷量は前年をやや上回る見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:作付面積は、前年並。8月からの定植も順調になっている。今後の気温で少々変わるが、概ね順調な出荷でL、2L中心のなか10月中旬にピークが来ると思われる。出荷量は前年をやや上回る見込み。
長野県:作付面積は、前年並。生育・出荷は順調。少々干ばつ傾向であるがL中心で中旬以降減少する見込み。大霜が降ると品質低下により出荷終了になる予想。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
山形県:8月の水害の為、出荷量も前年の80%となっており、また高温の影響もあり今後の出荷量も不安定予想であり、10月中旬で露地胡瓜は切り上がる見込み。出荷量は、前年をやや下回る見込み。
福島県:作付面積は、前年並。6月・7月の梅雨、低温、日照不足、8月には高温干ばつの影響で、成り疲れで下等級中心の出荷となり、抑制胡瓜の主力販売となる。病害虫は、アザミウマ類、ハダニ類、タバコガ類の発生が多い。
埼玉県:作付け面積も前年並で、10月上旬には1回目のピーク見込み。生育も順調で例年通りの出荷が予想される。高温の影響により、一部ほ場で葉焼けや短形果が見られる。
茨城県:作付面積は、前年並。9月上旬の急な朝晩の冷え込みにより、数量が減少したが9月中旬〜下旬には回復する見込みなので、10月には例年通りピークを迎える見通しだが、近年の高齢化に伴い、10月出荷作型の生産者の減少から出荷量も低下傾向。
群馬県:9月以降は、気温の低下と曇天の影響もあり、生育は若干遅れているものの、概ね順調な出荷を見込んでいる。台風や長雨など、大きな天候不順がなければ例年並みの出荷となる見込み。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
岩手県:作付面積減少。前年の98%。上旬については定植時の高温・多雨により生育は良くない為、数量は前年を下回る入荷見込み。中下旬には順調な入荷となり、前年並の見込み。東北産、関東産地の販売になり、上旬は高値の推移で中旬以降は出荷量も潤沢になり、取り引きが行われる見込み。
栃木県:作付面積は、前年並。生育は8月までの高温によりやや遅れ、一部葉焼けが発生しており、出荷はやや少ない見込み。気温の低下とともに、出荷量は最盛期に比べると減少していく見込み。
群馬県:概ね順調な作柄で、10月上旬には各農協出揃っている見込み。台風などの天候不順に左右されなければ、例年並の出荷を見込んでいる。価格も出荷量に並行して安価になることが想定されるため、量販店などへの特売などを積極的に取り組んでいく予定。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
岩手県:出荷終盤。定植の遅れから、やや遅くまで残量はある見込み。出荷量は、かなり下回る。
群馬県:作付面積は、前年並。梅雨時期の多雨、その後の干ばつにより、生育状況は不良で小玉傾向が続いている。9月に入り、多少回復傾向ではあるが、今後も出荷量は伸びず前年を下回る予想。
千葉県:作地面積は、前年並。出荷序盤。銚子:平年並の作付及び生育。10月初旬〜中旬に数量がまとまる見込み。県北:作付やや減。10月初旬から数量まとまる見込み。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:7,8月の降雨や猛暑により定植等若干遅れたところもあるが、その後天候も多少回復しており、生育については例年通り10月中旬より出荷出始める見込み。販売については長野県、北海道産の数量が今シーズン不安定であったため、主力産地である茨城県の安定した数量の確保の動きがあり、単価についても、夏の不安定な動きにくらべ安定した単価での動きの見込みである。
長野県:長野県産の白菜も終盤になり、各支所の数量と荷動きで、相場の変動も大きくありそうな見込み。また、中旬から末にかけて茨城産もでてくる為、品質、産地数量共にある見込み。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並。全道的に作柄良好の見込み。M〜L中心での出荷。10月中は順調な出荷が見込まれる。高温小雨の影響により、根部の肥大は緩慢であり、全体的に小玉傾向。出荷量は平年をやや下回る見込み。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県:関東産地主力の入荷。作柄は今のところ順調も今後の天候しだいである。出荷のピークも過ぎ下旬は終盤となる。販売は夏野菜から秋野菜への切り換え時期でもあり、量販店の主力品目から外され、売り場面積も縮小される。価格は絶対量不足から前年並が見込まれる。
栃木県:7月、8月の天候不順から、木もかなり疲れており、日照も短いことから、数量は落ち着く。品質については、下等級の割合が後半に向けて増加、例年よりも切り上がりが早い生産者が多い見込み。
群馬県:上旬は、昨年並の出荷量に回復するも後半は気温低下とともに、日照も短くなり生育に日数が掛かることから数量減少傾向。生産者にやっては、7月からの天候不順により終了する生産者も出てくる。
高知県:概ね順調ではあるが昨年よりもやや遅めの出荷となっており、数量は10日に入ってから増加、中旬頃から本格的に増える見込み。高値安定での販売が続いた為、10月は商材から外れることから特売売り込み等の需要も鈍る為厳しい販売を予想している。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は、前年並。品種も中玉へ切り変り品質も安定し、順調な入荷が見込まれる。系統取扱数量、5万4千t前年対比、106%の出荷計画の見込み。出荷量は前年をやや上回る見込み。

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