市場だより

MARKET

2020年9月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2020/09/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
北海道:JAようていは平年並みの作付け。くしろ台地、幕別は昨年と比べて90%の出荷予想。販売はコロナ禍の影響はあるが、量販店は堅調なペースで変わらない見込み。
青森県:高冷地から、また平野部の大根が始まる。7月の多雨により、出荷の開きが散見される。
岩手県:平場の大根が開始するも、7月の雨で播種がまばらなため、出荷量は多くない見込み。

 

トマト

作柄概況・販売見通し

青森県:7月の低温、雨、8月上旬の気温高と、日照不足等があり着果少なく、増量はない見込み。
北海道:7月・8月上旬の天候不順により、着花が良くない。平年の9月よりは多くない予想で等階級もM中心、価格も昨年より早くに持ち上がる傾向。
山形県:7月の雨の影響により、根にダメージがあるため入荷予定は昨年より少なくっていく見込み。玉流れはM,S傾向。相場は上がっていく見込み。
茨城県:東北産主力の入荷となり、関東抑制物については8月下旬より出荷開始となり9月中旬〜10月上旬にピークを迎える。作付は前年並み。作柄は順調であるが、7月の長雨と曇天により若干遅れ気味となっている。東北産についても日照不足により6〜8段は着果不良となっているため、9月上旬は高値が予想される。
群馬県:梅雨以降の長雨、天候不順により、生育遅れが見られる。8月中旬以降ピークを迎える見通しだが、前年を下回る入荷見通しとなっている。
岩手県:上旬は、7月の天候が悪く、花落ちの段階の収穫に入る為、数量は減少、中旬以降は、生育は順調ではあるが気温高が続けば着色が進み前進出荷が予想される。下旬は例年通りの出荷が見込まれる。
上旬は東北産地、北海道含めて、出荷量は全体的に少ない見込みの為、引き合いは強い状況が続く見込み。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:秋物ピーマン、出荷初より台風の被害が無ければ7月20日頃から増量してくる見込み。4㎏バラL70%150g50入M30%の出荷比率を予想しています。
岩手県:梅雨明け以降天候も回復基調にあり、生育が良好で着果数もあることから、上旬〜中旬までは、潤沢な出荷が続く見込み。見通し単価は前年並みか、多少の高値で推移する見込み。他産地も天候回復により、バラを中心として、出荷が増量となり、前年並みの見込み。
福島県:7月下旬以降の高温乾燥により、尻腐れ果の発生が増加し、収穫量の低下が懸念されるが、着果数は概ね確保されている為、出荷数は平年並み。9月末で出荷終了見込み。数量は終盤に向かってへっていく見込み。
岩手県:梅雨明け以降天候も回復基調にあり、生育が良好で着果数もあることから上旬〜中旬までは、潤沢な出荷が続く見込み。
他産地も、天候回復により、バラを中心とした出荷が増量となり、前年並みの見込み。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
栃木県:長雨、天候不順により、病害の発生が多発、生育遅れも見られ、例年よりも細物の比率が高くなる見通し。出荷数も前年を大回る見込み。
岩手県:7月天候が悪く、作業が1週間ほど遅れている。上旬は、L中心、中旬より2L、L中心になって数量も安定してくる見込み。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:7月雨が多いことからその後の8月にかけての定植が遅れぎみ。高温が続き根のはりが悪い。下旬から10月上旬に出荷量の出かたが安定しない見込み。
長野県:高冷地物は、高温多雨の影響から、小玉傾向、作況もあまり良くない事から早めに終盤になる見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
秋田県:例年通り8月の中旬にはピークを迎えた為、出荷終了も例年通り9月いっぱいの見込み。
岩手県:6,7月梅雨の影響の為、例年より入荷が不安定との予想。8月に入り、干ばつで下等級中心の出荷も予想される為、切り上げが早いと見られる。
青森県:7月の低温と日照不足により、8月少なく露地作中心の為9月に入り朝、夕の気温が下がらなければ昨年よりは増量の見込み。
岩手県:7月の低温と日照不足により、8月少なく露地作中心の為9月に入り朝、夕の気温が下がらなければ昨年よりは増量の見込み。
茨城県:8月下旬の高温により、若干ではあるが、出荷始めが早いが、9月上旬には気温も例年にもどる為ピークは例年通り中旬〜下旬にかけての見込み。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
岩手県:雨が多く、植え付け作業の遅れなどで、上旬は数量は少ない見込み。中旬以降についても高温続きで生育伸びが止まっており、例年より数量は少ない見込み。
東北産、南東含め、数量が少ない予想の為、高値販売取引される見込み。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
群馬県:梅雨の長雨、天候不順により、小玉傾向。8月は平年の90%程度の入荷量。今後の天候回復と供に生育も平年並となり、9月は例年並の出荷量の見通し。
岩手県:JA新いわて 8月に比べ、出荷は増量。単価高となった8月の販売から、前年並の単価推移となる見通し。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
長野県:8月に入り、干ばつ状態で、潅水を行っていることもあり、葉色は健全に戻ってきている。しかし、大雨の影響から根痛み等を引きずっており、通常よりも生育日数がかかっている状態である。また、降雨がなく、巻きが甘く重量ものらない為、M以下の比率もあがっている状態である。8月下旬から9月にかけて、現状、小玉傾向、生育の遅れから出荷数量は現状維持がやっとの状況。9月以降も数量少なく、単価高で推移する見込みである。

 

なす

作柄概況・販売見通し
茨城県:関東産(群馬・栃木)主力の入荷である。露地栽培が中心であり、今後の天候により出荷は左右される。本年はコロナの影響により家庭内の消費が多く、量販店中心にL、M級の販売は好調となっている。
栃木県:7月の長雨と曇天から木がかなり疲れており、花落ち・病害虫の発生等が多く散見される。梅雨明け後、防除するも予想以上に数量がのびず、ダラダラとした出荷が続くと予想される。
群馬県:昨年と比べてシーズン初めから出荷量が少なく、生育も天候不順続きであまり良くはなく、廃棄する量も例年と比べて多い。9月については天候次第ではあるが、梅雨明け後に防除を実施。その後、着花も良好であることから、ある程度の数量は見込める。
埼玉県:梅雨明けが遅れたことから、出荷量が増加せずダラダラとした出荷が続いている。9月についても大きな増加もなく、例年並かやや少なめの出荷が予想される。コロナによる自粛により、量販店等の動きも活発であることから需要も強く、引き続き昨年よりも高値での取引が予想される。

 

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