市場だより

MARKET

2020年3月販売見通し [野菜]

※降雨や降雪などの天候の影響により見通しがずれる場合があります

投稿日時:2020/03/01

だいこん

作柄概況・販売見通し
千葉県:県内各産地、トンネル大根が主力。しかし、10~11月に雨が続いたため、断続的な出荷が予想される。トンネル内の湿度が高く、病害が一部で発生しているものの、換気等で対策を実施している。3月下旬になると、出荷量はかなり多くなる。販売については、神奈川産の切り上がり次第では上振れとなる。
神奈川県:秋冬大根が終わり、春大根のみの出荷となる。前進傾向であるため、切り上がりも早くなり、2月中旬以降は減少が見込まれる。相場については、関東物の数量が多いため、落ち着いた相場となる。

 

トマト

作柄概況・販売見通し
埼玉県:暖冬の影響で前進する可能性がある。生育は順調。玉流れはM~L中心。熊本の出荷が多くなってくると考えられるため、相場は弱くなる見込み。
静岡県:生育は順調であるが、生産者の4割が植え替えの時期となり、3月いっぱいは数量が少ない見込み。さらに、小玉率が高くなる。3月の春商材へのサラダ商材として、荷動きは堅調な見通し。
熊本県:暖冬の影響により、前進出荷傾向。また、成り疲れもあり、2月から減少して3月中旬頃まで少ない見込み。平年と異なりM玉中心のS玉流れへ移行するが、本年はL玉もあるため、平年よりも不足感はないと思われる。

 

ピーマン

作柄概況・販売見通し
茨城県:温室物は出荷中盤。春物は出荷が始まり、出荷量は1月は前年の75%程、2月は前年の110%程と、遅れていた分が追い付いてきた。今後は天候にもよるが、順調な出荷量を見込んでいる。袋入りよりも、バラ4Kgの出荷の方が多い見込み。
鹿児島県:花付きの悪い段が終わり、着果も良好なことから、気温の上昇とともに数量も微増してくる見込み。茨城県産の春ピーマンも本格的に増加してくる中、宮崎や鹿児島の九州産も増加での販売見通し。例年通りの単価推移と予想される。

 

ねぎ

作柄概況・販売見通し
千葉県:昨年も太物の発生が多かったが、本年についても適度の雨と暖冬の影響により、太さや軟白の長さ、葉枚数とも十分にあり、2Lの発生が多い。単価については、消費の低迷もあり安値予想。出荷量は前年よりやや多い。

 

レタス

作柄概況・販売見通し
茨城県:前進傾向で順調な出荷。天候によって変わるが、暖冬の影響でトンネル物が7~15日前進した出荷となる見込み。そのため、3~4月出荷が中心のトンネル栽培の収穫終了が早まると考えられるが、出荷量は平年並みの見込み。
静岡県:定期的な降雨と暖冬の影響のため、年内から前進しており、2L中心で大玉傾向となっている。出荷スピードが速まり、4月上旬~中旬で終了が近くなる見込み。出荷量はかなり少なかった前年をやや上回り、平年を下回る見込み。

 

きゅうり

作柄概況・販売見通し
茨城県:作付面積は前年並み。3月上旬~中旬頃にピークを迎える見込み。年明け後は天候が安定し、生育は回復傾向にある。天候等の影響などなければ、前倒しの出荷となる。出荷量は前年並みで、平年並みの見込み。
宮崎県:作付面積は前年並み。暖秋・暖冬の影響で、年末から1月は軟弱生育で出荷量も少なかった。2月下旬から3月は回復見込みだが、価格は例年より強めの見通し。出荷量はやや少なかった前年並みで、平年並みの見込み。
埼玉県:本年度は例年より気温が高く、暖冬傾向のため前進出荷見込み。12月~2月上旬まで、高値での販売が続いた。そのため、西南暖地から埼玉県産への産地リレーが昨年より早めに予想される。
千葉県:昨年12月~本年2月まで、天候不良と燃料高騰により、品薄出荷と高値を招いた。また、日照不足で果実の肥大が遅れ、樹が徒長気味である傾向が見られる。3月は全国的に胡瓜が出回り、厳しい販売が見込まれる。

 

ほうれんそう

作柄概況・販売見通し
埼玉県:作付面積は前年並み。天候次第では出荷が前進するが、順調な入荷予想。病害虫による被害は今のところ見られない。出荷量は前年並み。
群馬県:作付面積は平年よりもやや多めで、作柄は平年並みくらいの見込み。気温の乱降下や天候の変化により、出荷数量がやや不安定になる場面もある。販売は前年並みでFG200g袋は100円前後の展開となる見通し。
茨城県:作付面積は前年並み。2月初旬現在の入荷については、暖冬傾向により気温が高く、露地物の入荷が順調。3月についても天候次第ではあるが、ハウス物中心の入荷で順調な出荷となる見通し。

 

キャベツ

作柄概況・販売見通し
千葉県:作付面積は前年並み。冷え込みが弱く、適度に降雨もあるため、作柄が良く生育も前進している。若潮、丸新も早めに入荷が増加する見込み。細菌病等が発生しているが、早めの薬剤防除が行われている。前進出荷により、3月の出荷量は増え、前年を上回る見込み。
愛知県:作付面積は前年並み。気温が高いため、生育は2週間以上の前進傾向。気温が高く、好天にも恵まれているため、さらなる前倒し出荷も見込まれる。新キャベツも例年より早く数量が増加する見通し。出荷量は前年を上回る見込み。
神奈川県:早春キャベツは、暖冬により2週間の前進出荷となっており、切り上がりも早いため終盤期となる。入荷についても前年割れが予想される。また、春キャベツについても作柄は前進し順調なことにより、3月上旬には入荷が期待できると思われる。販売は、早春系については品質も低下し、価格も前年を下回ると思われる。

 

はくさい

作柄概況・販売見通し
茨城県:終盤に差し掛かり、出荷終了となる生産者や圃場が出てくる。昨年の長雨や台風の影響により、圃場でのロス等が多いため、切り上がりも早いことが予想される。しかし、春作については暖冬の影響もあり、生育は順調。秋冬と春作の切り替えはそれほど日数があかない。相場については、大きな動きのない見通し。

 

にんじん

作柄概況・販売見通し
千葉県:残量が少なく、3月下旬は連日出荷がない見込み。台風等の影響で欠株や下位等級の発生が例年より多くなっている。暖冬傾向のため地上部の枯れ上がりが遅く、肥大が進んでいるが、生育の個体差がやや目立つ。出荷量は前年を下回る見通し。

 

なす

作柄概況・販売見通し
福岡県:1月~2月にかけて暖冬傾向といわれているが、九州地方は平均気温が低く、天候不順の影響から花つきが悪く、出荷量も少なかった。2月下旬から3月にかけては数量増加の見込みだが、激増はしないため前年程の数量になる見通し。
栃木県:主力の高知県を中心に、九州の長茄子、関東産の春茄子の出回りとなる。数量も増えてくることから、相場については昨年と比べてやや弱めの予想がされる。作柄状況については、朝晩の冷え込みがかなりきいており生育に遅れが見られる。ただ、日照はある程度あるため、中旬頃から増える見込み。

 

 

ばれいしょ

作柄概況・販売見通し
北海道:作付面積は前年並み。計画的な出荷。規格についてはL中心となる見込み。年明け以降の出荷計画量については、40,650tを予定している。
鹿児島県:暖冬傾向から、生育は5日程度前進している。3月は潤沢な出回りが予想される。JAあまみ徳之島は3月集中的な出荷。産地出荷計画は、週間1,000~1,200t。JAきもつきは、3月下旬より集荷増量見込み。作付面積は前年より35ha減少。3,150tの計画。

 

たまねぎ

作柄概況・販売見通し
北海道:3月の系統取扱計画は32,000t。年明け以降の出荷計画量は、142,000tの予定。収穫は終了し、貯蔵物の出荷となっている。規格については、L大中心の入荷見込み。出荷量は少なかった前年をやや上回り、平年を下回る見込み。
静岡県:暖冬の影響により前進出荷が続き、昨年と同様でL中心の大玉傾向。例年は3月下旬から減少していくが、本年は3月中旬から減少する見込み。3月は160,000ケースの出荷計画。出荷量は、多かった前年を上回る見通し。
佐賀県:現況は順調な生育。3月中旬から出荷が始まる見通し。例年に比べて1週間ほど早い入荷が見込まれる。
熊本県:生育は現況、順調。3月中旬まで葉付の入荷、下旬からは切玉の入荷が見込まれる。

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